Initial Visit 診療のご案内 入院診療
入院診療
治療・支援
当院では、精神疾患・病状に合った治療を提供できるよう、ユニットごとに分けた病室を用意し様々な治療・支援を行っています。
- チーム医療
- 医師、看護師、ソーシャルワーカー、作業療法士、薬剤師、栄養士など多職種が連携しながらより良い医療の提供に努めています。
- 薬剤調整
- これまでの薬歴を見直し、薬の効果や副作用を丁寧に観察しながら、安全に十分配慮した調整をしていきます。
- 各種検査
- 認知機能検査、身体管理に必要な血液検査などを行っています。
また、睡眠時無呼吸症候群の検査入院も行っています。(睡眠時無呼吸症候群検査の詳細はコチラ) - 作業療法(OT)
- 作業活動を通じて、気分を安定させる、生活習慣をつける、集中力をつけるなどを目的としたリハビリテーションを行っています。
- 医療相談
- 精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)が、生活面や経済面などのご相談、制度や支援機関のご紹介を行っています。
入院生活のサポートの他に、患者さんやご家族のお気持ちを伺いながら、退院後の生活に対する不安が軽減できるよう一緒に考えていきます。 - ソーシャルスキル・トレーニング(SST)
- 専門講師を招いて、人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練を行っています。
- 退院支援
- 退院に向け、ご家族との調整、退院先の紹介・調整、また退院後の生活を見据えた支援体制を話し合いながら進めていきます。必要に応じて退院前訪問看護も実施しています。
病室
病室は、患者様の状態に合わせユニットごとに区分されています。
- ※ストレスケアユニットの個室はバス・トイレ付で1室はキッチン付の特別室となっています。
- ※新病棟では、希望に応じてテレビの貸出し、個室については冷蔵庫の貸出しを行っています。
- ※感染状況に応じて、面会の制限を行う場合がございます。詳細は、コチラをご覧ください。
急性期 | 10床 | 6室 |
---|---|---|
ストレスケア | 10床 | 6室 |
慢性期 | 28床 | 0室 |
合併症 | 6床 | 2室 |
保護室 | 6床 | 6室 |
慢性期 | 60床 | 3室 |
日用品
入院に必要な日用品は、外出・買い物時または購入伝票でご購入いただけます。
伝票購入は個人管理により購入した額を月まとめて窓口・銀行振込でお預かりいたしております。保証金はお預かりしておりません。
貴重品は、鍵のかかる個人ロッカーで管理していただきます。
面会
現在、新型コロナ対策のため面会を各病棟1日2組の予約制をとっています。
詳細は、コチラをご覧ください。
新病棟施設紹介
ストレスケアユニット
社会生活や人間関係の中で様々のストレスや葛藤を抱え、こころや身体の調子を崩された方々に対し、日常生活を離れ、ゆっくりと静養し回復してゆく時間を提供する空間です。
急性期ユニット
精神症状や薬物の副作用によって日常生活を保つことが困難な方々が、積極的に治療、看護を受けながら正常な日常生活を取り戻す空間です。
慢性期ユニット
症状としては安定期にあり、中長期の療養を要する方々が、リハビリや各支援スタッフのサポートを通し、家族や周囲との関係を修復し、退院や社会参加への機会を構築していく空間です。
保護室ユニット
過度の精神興奮、自殺念慮の強い方や周囲の刺激を過敏に感じるため静穏を求める方が利用する空間です。
合併症病室ユニット
身体症状を合併されている方を、ナースステーションの近くで充分な治療、看護を提供する空間です。
療養病棟施設紹介
- 定数60床 Fユニット(閉鎖・男女混合)29床 Gユニット(男子開放)31床
- 看護師7(P:1)名、准看護師16(P:5)名、看護補助者6(P:2)名、高看学生1名 P=パート
療養棟には開院当初の1977年(昭和52年)から入院されている方もおり、平均在院日数、平均年齢共に高くなっています。高齢の患者さんが多く、廃用症候群や、それに伴う誤嚥性肺炎が多くなっています。そのため、少しでも患者さんの廃用を防ごうと、高齢者向けのリハビリを週2回行っています。これにより、患者さんはもちろん、介護の負担が減ることでスタッフにもメリットが生まれています。
リハビリ
週2回の高齢者向けリハビリを行っています。
天気のいい日は、みんなで一緒に屋外で!
病棟では、多職種によるカンファレンスを定期的に行っています。ケースカンファレンスの他に、病棟のあり方や問題点などについても話し合いの時間を持つようにしています。その中で、以前から問題になっている長期の入院患者さんをどうしていくかとの話がでました。家族が高齢であったり、亡くなっていたり、退院できる受け皿もまだまだ少なく、入院生活が長期化しています。それでもなんとか退院してもらいたいと思っていましたが、 患者さんと話をしていると、 “それ(退院)”だけが患者さんの幸せではないことに気がつきました。
「このまま病院にいさせてちょうでぇ」
「死ぬまで病院にいさせてね」
という患者さんが少なくありませんでした。 病院で最後を迎えたいと心から願っている方もいたのです。長く入院生活をされている患者さんにとって、病院は “生活の場”です。より良い病棟生活ができるよう支援していきたいと思っています。また、けっして退院ということを等閑にするのではなく、社会に興味をもっていただけるようなアプローチを繰り返し、退院に向けた支援も並行して行っていきたいと思います。